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GORO Communication vol.121 〈生活習慣を更に一歩進めて....〉

<悪夢のようなあの日>
昨年の11月25日午前零時頃人生最悪の生命の危機を覚えた、あの激しい眩暈!
嘔吐と下痢はこの世の地獄としか思えないような衝撃でした。
この9ヵ月間は来る日も来る日も揺れる船の中を歩き続けていました。
この間私のできることは唯一美容の仕事に専念する事しか出来ませんでした。
しかしこの最悪の事態のなかで仕事のできるという現実は望外の喜びであり、ご来店下さる皆様にただ感謝の毎日でした。
 
思い起こすと私の事故は異常とも言えるほどの交感神経過多による自律神経失調症だと思います。
一度狂い始めた針を元に戻すことができずに多くの人がこの苦しみから抜け出せないようです。
 
<とてつもなく長い船旅から無事着岸しました>
突然といった形容ですが、胸を張って歩ける自分を発見しました。
2021年8月24日丸9ヵ月振りに緩解した感覚です。
日替わりで未だ揺れる感じはありますので90%位回復のレベルでしょうか?今こうして原稿を書き始める意欲が何よりの証明でしょう。
ここに辿り着く迄のいくつもの技法も取り入れながら、副交感神経を優位にさせる自己改革技法をお話しようと思います。
ただ眠る時間を多く費やしても駄目である事も体験の中で感じました。
「必ず治してみせるという強い信念も絶対に必要なことは言うまでもありません。
これらのプロセスをお伝えする事も私に課せられたミッションだと思っております。
 
<夜船閑話から学ぶ白隠禅師の丹田呼吸法>
私を導いてくれた特筆すべき奇跡は、偶然にも Komachiさんが<夜船閑話-せんかんな> の存在を知り、即、実行に移し<白隠禅師の丹田呼吸法>と共に<自力整体法>の組み合わせを取り入れ、毎日のルーティンとして6ヶ月間経過しております。
 
今から300年ほど前の江戸の中期、禅の名僧白隠禅師は医道にも通じ、若くして悟りを 得るがあまりにも厳しい修行が重なり禅病にとりつかれます。
この難病を治癒させる方法はただ一つ、京都近郊の白河山中に緩居する白幽老人の秘法に頼るしかないと知り、仙人の様な白幽老人を訪ね教示を願う。
秘伝の呼吸法を伝授され完治するまで3年の歳月を要しました。
禅病克服40年。73歳の晩年には、大勢の修行僧や弟子たち、又後世に伝えようと門外不出の秘伝とされていたのですが、のちに幻の名作の草稿を求め版元の熱心な刊行の申し出でを受け<夜船閑話>として上梓されたのです。
 
<さてここで充分注意して頂きたいこととは>
秘伝<白隠禅師の丹田呼吸法>は実践に間違いがあると「心火逆上」つまり頭に血が上る、という現象が起こり「怒責」(どせき:胸に力を込めて息を止める為頭部に上った血液や 下半身から静脈血が心臓へ還らず肺に血液が戻ってこない現象)が起こり、生命の危険に及びますので必ず本書を熟読してから実行してください。
この怒責を経験した方は、今から2000年以上前のお釈迦様をはじめ白隠禅師ご自身、そして現代では作家の五木寛之さんも、私達と同じように<夜船閑話>に辿りつき、「怒責」のため死んだ方がマシだと思うほどの激しい偏頭痛に悩まされ三日三晩、のた打ち回ったという内容を最新号「益軒さん」の対談で語っております。
 
紙面の都合で次回に続きます。